INTRODUCTION
意欲的にオリジナル作品を送り出してきた作・演出の小林 香と
ブロードウェイ注目の作曲家アレクサンダー・セージ・オーエンのタッグが実現。
何気ない日々の中で生きづらさを感じている人々の葛藤と衝突、
そして、「自分がなりたい自分に近づく」勇気と共に
より良い世界を目指して一歩を踏み出す姿を描く完全新作オリジナルミュージカル上演決定!
女たちが、連綿と守り継いできた部屋があった。
曽祖母の時代は、談話室。
祖母の時代は、美容室。
母の時代は、喫茶室。
この部屋で、女たちは美や髪を語り、人生を語り、自由を語る。
そして今、娘の時代が来る・・・
この部屋の名前は、
ザ・パーラー。
parlorの語源は「語る」である。
STORY
世代を越えて受け継がれ、さまざまな人の思いが交差してきた場所があった。そこは「ザ・パーラー」。  
ロス在住のゲームクリエイター・円山朱里(美弥るりか)は、祖母の阿弥莉(剣幸)に呼ばれて数年ぶりに帰国する。朱里は、母の千里(花乃まりあ/二役)がある悲劇によってこの世を去ってから、育ててくれた祖母に複雑な思いを抱えていた。阿弥莉は、パーラーを閉店すると朱里に告げる。しかし、パーラーの常連である、幼い娘を育てるシングルファーザーの巧(植原卓也)、クロスドレッサーのザザ(舘形比呂一)、ゲーマーの主婦アリス(北川理恵)はパーラー閉店に反対する。
そこへ、千里にそっくりな女性が現れる。千里の死後すぐに、大手おもちゃメーカー・トイッスルの社長で父親である草笛遊史(坂元健児)に引き取られた、朱里の妹の灯(花乃/二役)だった。灯は朱里にトイッスルの人気ボードゲーム「トイ・トイ・トイ」のPCゲーム版の制作を依頼するが、事態は思わぬ方向に・・・
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